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ラブやん 11

 どうも書くのに時間がかかるので,敬体から常体に戻すことにした。ここに書く原則としては,常体が適切な気がする。最近の記事も暇があったら修文したいところだ。

d0049137_11285979.jpgラブやん 11 (11) (アフタヌーンKC) (コミック)
田丸 浩史 (著)

 何回かここにも書いている,ロリ・オタ・プーの主人公が天使と同居するマンガ。最新巻は特に進展もなく,ギャグも平均的なレベルだったが,オマケのところに気になる記載があったので,あえて取り上げることにした。その内容とは。
 「VIPなとこへ行き藤島先生にようやくごあいさつを。ラブやん自体が女神さまのパロディなので・・・」
 ・・・そうなの?5年間読んでて全く気づかんかった。同居しているアフタヌーン読んでても気づかんかった。たしかに言われてみると,設定は一緒だが,主人公がイケメンか変態かでここまで印象が違うとは。読み込みが足らんなあと思った次第。それだけ。

by beam-column-joint | 2009-01-31 11:40 | manga  

ポテン生活

週末の戦利品です。

d0049137_22442932.jpgポテン生活 1 (1) (モーニングKC) (コミック)
木下 晋也 (著)

モーニングやモーニング・ツーでやっている基本8コママンガ。6コマだったりもします。2コマもあります。4コマなら起承転結ということでわかりますが,あえてそこを避けると,結があるのかないのかわかりません。とにかく絵が下手にみえるのですが,このなんともいえないほんわかしたネタだと,この絵以外ありえんなと思わせるところが不思議。なにも考えないときに読むのによいなあと思わず買ったのですが,サービス的な落書きを読んでびっくりしました。キャラのセンスよすぎ!投稿からすぐに連載にこぎつけた才能をいまさらながらに感じました。ちなみに,買わなくてもモーニングのHPで毎週読めます。気がむいたときにどーぞ。

by beam-column-joint | 2009-01-26 22:53 | manga  

JETHRO TULL

 超有名所は書きつくされているので,少しだけマイナー路線に(とはいえ十分有名ですが)。イギリスのプログレッシヴ・ロック・グループ「JETHRO TULL」。リーダーのイアン・アンダーソンは片足でフルートを演奏することから,「狂気のフラミンゴ」と呼ばれていたとか,アルバム1枚で1曲とか・・・。これだけでグッときます。インストが多いプログレの中ではボーカルパートが多いのも魅力です。ブルーズ・ロック,ハードロック,トラッドと音楽性を変えつつ,いずれの分野でも傑作を残しています。

d0049137_20255532.jpg71 年発表の「Aqualung」。音楽性の移行期の作品であり,幅広い音楽ジャンルを包含しています。例えば,タイトル曲は,出だしがブルーズっぽいので苦手な路線かと思いきや,途中からリズミカルなハードロックと、アコースティックなトラッド・フォークがかみあった名曲。これで夢中になりました。「My God」等のフルートも秀逸。「Locomotive Breath」もハードロック寄りの名曲。なお,ボーナストラックには,彼らの代表曲の「Bouree」が入っています。これはバッハのリュート曲をアレンジした有名な作品。ベースとドラムとフルートだけでこんな曲ができるのかと感動しました。とまあ色々な要素が入っていて聴きやすい,ジャケもかっこいい(これジャケ買いしました。)ので最初に聴くならこれですかね。

d0049137_2026135.jpg72 年発表の「Thick As A Brick」。プログレでは長い曲が多いですが,これはアルバム1枚で1曲。それだけ長い曲でもまったく飽きさせません。とくに導入部のアコースティックパートが秀逸なのですが,これが全編効果的に入れられ,統一感をかもし出しています。一方で,展開も静と動が織り交ぜられており,エンディングを目指して盛り上がっていくシンフォニックな演奏は,感動的ですらあります。ちなみに,ジャケットは,「8歳の天才少年ジェラルド・ボストック少年の詩を基にした作品」ということで売り出していたからなのですが,これは全部嘘。英国風ブラックジョークなわけですが,当時のプログレの流行に対する皮肉のように思えます。そんな長いのがいいなら1枚1曲にしてやるわ,みたいな。それでこんな質の高い作品ができちゃうところがすごいわけですが。なお,次作との違いは圧倒的な聴きやすさ。間違っても次作を先に聴かぬよう。

d0049137_20261050.jpg73年発表の「A Passion Play 」。アルバム1枚で1曲第2弾。ただし,こちらは超・超・超難解。最高傑作との声もありますが,ファンの評価も賛否両論。私もこれ最初に聴いたときは,理解不能でした。タルの作品ではじめてハズレを買ってしまったと思ったもんです。特にB面最初に演劇のようなパートがあるのですが,これが苦手でして。で,あんまり聴いてなかったのですが,ここに書くために聴きなおしていたら,あら,いいじゃないコレ。よくよく聴いたら,演奏とボーカルは前作より明らかにイイ。最後もめちゃくちゃかっこいいし,もしかしたら「Thick As A Brick」じゃなくてこっちが最高傑作かもしれん・・・あれ?。とまあ,こういうことは,プログレ聴いているとよくあります。それも魅力のひとつ。

 とにかく,深夜の仕事中はよく聴きました。これ以外の作品でもおすすめはあります。歌モノがききたくなったらタルですね。

by beam-column-joint | 2009-01-25 20:53 | music  

フォトリーディング

モーニングと間違えてモーニング・ツーを買ってしまいました。
正月はジャンプを2回買うことはよくあるのですが・・・。
本屋もモーニングくらい山積みにしといてほしいなあ。

d0049137_18113390.jpg 昨年からセミナーに行きたいなと思いつつ時間がなくて行ってないフォトリーディング。これだけ流行るといまさら感がありますが,そこまで重要でない本や報告から,さらっと要点をつかみたいときに使いこなしたいのです。
 こちらは胡散臭いタイトルの入門書ですが,もともとのタイトルは,『The Photoreading Whole Mind System』で,フォトリーディングを含む速読法について書いてあります。フォトリーディングとは要は文章を画像としてインプットして,後で文字情報を取り出すという,まあ本当に出来るなら理想的な読書法です。あまり関係ないですが,昨日買った「少女ファイト」5巻で,大石練が本能的にこの技能を使いこなしてました。
 システムとしては,まずは全体をプレビューして,流れや要点を理解した上で行います。セットと言っても良いマインドマップの本にも書いてありますが,読み方の流れ自体は,脳が完全性を求めるという特性を利用しているので納得できます。
 ただ,フォトリーディングができるかどうかどなると人によると思いますし,講義は10マソくらいかかるので,そこが踏み切れません。魅力的ですが,現時点ではじっくり読むべき本の方が多いしなあ。という迷い中の一品でした。
 

by beam-column-joint | 2009-01-24 18:46 | books  

ノイズキャンセリングイヤホン

 仕事というのはあっというまに増えるから不思議。 

 昨年,世界地震工学会に論文を出したときに,やっぱり英語は話せた方がよいなあと思い,時間を見て勉強することにしました。TOEICからはじめようと思い,本とCDを購入。しかし,電車や外だとなかなか聞き取れないので,ノイズキャンセリングイヤホンを試してみることに。
 d0049137_1403577.jpg 
 ノイズキャンセルの方法は,外からの音に対して,逆位相の波を発することにより振幅を0にする原理です。普段波を扱う素人考えでは,フィルターをかけるのかと思ってましたが,意外です。実際にどうやってるのかはなかなかイメージできませんが。
 で買ったのは,audio-technicaのアクティブキャンセリングヘッドホン ATH-ANC3 WH。アマゾンだとなぜか安いですが,10000円くらいします。レビュー等を参考に決めたのですが,長所も短所もはっきりしています。

○長所
 ・特定の周波数,特に長周期(低音)の遮断性はたしかにすごい。
 ・カナル型なので持ち運びが楽。
 ・同じ理由で音漏れの心配は少ない。
 ・ノイズキャンセルのON/OFFが選べる。電池がきれても普通のイヤホンとして使える。

●短所
 ・コードに対する振動が耳まで伝わる。ものが当たったり歩いてる時はかなり気になる。
 ・電池が必要。また,そのせいで少し重い。
 ・動的な音源や,高周波数の音には効果が薄い。
 ・ONの時は少し酔う。新幹線がトンネルに入った感じが継続するので。(人によるだろう。)

 値段はもっと高いのもありますのでまあ普通だと思います。音は良くはないですが,そこまでは求めていません。それから当然ですが,良くも悪くも全ての周波数をフォローしてないので,外でつけていると命にかかわるようなことはないです。ただし,車はみんなプリウスみたいに感じます。

 以上の特性を踏まえると,外で歩きながら聴くのには向いていません。特にコードは改善してほしいところです。電車も向いてはいませんが,普通のものよりは聞こえるようになりました。一番向いているのは,会社。パソコンやエアコンのノイズは普段あまり意識しませんが,つけてみると効果が実感できます。というこで本来の目的の場所ではいまいち使いこなせていませんが,会社で昼休みに実行中。何点とれるようになるかは未知数です。

【追記】 
 いまさらながらi-Podのありがたみを実感します。カセットのときは,巻き戻しがめんどくさくてリスニングはやりませんでしたが,今は,リスニングの方が勉強しやすい。

by beam-column-joint | 2009-01-18 14:25 | music  

Yes

 忙しいとき良く聴いたプログレその2。順番的にはPink Floydなんでしょうが,プログレの中では一番聴きやすいバンドなのでこちらを先にしました。1969年から現在まで活動中。

d0049137_20124670.jpg 1972年発表の「Close to the Edge」。好き好きはあるでしょうが,Yesの最高傑作であることに異論はないでしょう。タイトル曲は18分以上の大作ですが,聴き易く,それでいて展開はドラマチックで全く飽きさせません。メンバーチェンジが激しいバンドですが,このときがベスト。演奏も最高です。
 タイトル曲に比べると地味な印象ですが,3曲目のSiberian Khatruも名曲。 親しみやすいフレーズながら,中盤からの盛り上げが絶妙です。


d0049137_20125541.jpg 「Close to the Edge」以前の作品も質が高いのですが,1枚で味わうならこの「Yessongs」(1973)。Live盤ですが,Liveとは思えない演奏力。特に,「Siberian Khatru」と「Heart of the Sunrise」(たぶん一度は聴いたことある曲です。)はスタジオ版以上の勢いがあります。キーボードのリックウェイクマンのソロや過去の代表曲ももれなく収録。個人的には,「Mood for a Day」が好き。残念なのは,ドラムのビルブラッフォードが既にKing Crimsonに移籍してしまっていて,演奏している収録曲が少ないこと。

 とかくプログレは難解な作品が多いですが,Yesは抜群にわかりやすい。それでいて玄人から非難されることもないので入門編には最適です。

by beam-column-joint | 2009-01-16 23:14 | music  

魔剣X Another Jack

口内炎が出来た側の扁桃腺が腫れました。

d0049137_19382543.jpg魔剣X Another Jack 1  (BEAM COMIX) (コミック)
林田 球 (著)

 ドロヘドロを連載中の林田 球による2000年頃の作品の復刻版。2冊同時発売。アトラスによる同名ゲームのマンガ化。独自の表現はこのころ既に確立されています。最後は打ち切りのような形なので,強引にまとめているのが残念。それでも前半はおもしろく読めます。また,ドロヘドロ以外に,単行本として読める彼女の作品はこれだけ。
 
 ちなみに同名ゲームは,女神転生でおなじみの金子一馬がキャラデザインをしてます。最近ではライドウとか,個人的に金子氏のデザインは好きなのですが,本作の主人公については,マンガのほうが絶対いいですね。(ゲームのは完全におばさんでしょ・・・。)

by beam-column-joint | 2009-01-12 16:33 | manga  

AS A MAN THINKETH

 風邪の次は謎の口内炎ができました・・・。

 たまたま自宅に置いてあったSAPIO新春号の櫻井よしこと金美齢の対談を読む。振り込め詐欺や内定取り消しといった問題に対して,自己責任や幼児性といった一見厳しい表現が目立ちました。しかし,年末~正月の派遣の問題もそうですが,メディアから聞こえてくる話の方が過保護に思えてならないので,こちらのほうがしっくりきます。なんなんでしょうか派遣村。

d0049137_16514694.jpg この手の問題でぱっと浮かぶのは「原因」と「結果」の法則。自己啓発の原点みたいなもんです。書いてあることは,全ての結果には原因があるということ。そのまんま。ただし,結果とは自分と自分の周りの環境であり,原因は自分の思いである,つまり現在の自分の環境は,自分でつくった結果だと書いているわけです。原則だけ詩的に書かれているので,根拠や具体例はありません。

 しかし,働かないまでもなんらかの組織に属せばわかることだと思いますが,仕事ができない人は若手でも年寄りでも同じ特徴をもっています。主体性がないということもありますが,やはり周りの環境や他人のせいにするということでしょう。という基本的な経験があれば,素直に読める名著だと思います。改善すべき点も見つかります。なので,具体的に書いていないからダメとか,逆に,感動した!っていう感想は経験不足かと思います。

 さて身近な問題にずれましたが,「人間は身勝手な欲望を放棄しているとき、搾取する側、される側のどちらにも属さない。」ということも書いています。最初の問題に戻ると,例えば,『派遣に同情はするけど,基本は自己責任だと思うし,企業だから利益を追求するのはわかるけど,これまでずっと黒で,1年赤になったから切るのは社会的責任としてどうなの。』ってことになると思います。100年前の本ですが,世の中あんまり変わってないんですかね。

 しかし,自分に全て原因があるというのは極論なわけで,例えば不慮の犯罪にあうようなことは説明できないわけです。また,家も貯金も失くしてはじめて自分を変えようと思ったときに,なんのサポートがないということになってしまいます。ただ,そういった雇用の解決策がワークシェアリングなのかどうかというのは疑問です。人手が必要なところは,たとえば農村とかいろいろあるのではないでしょうか。少なくとも派遣村(今度は旅館に移動したみたいですが・・・)が,プロ市民で運営されているっていうフィルターを取り除かないと,議論にならないと思います。

by beam-column-joint | 2009-01-11 16:50 | books  

King Crimson

 新年早々風邪をひきました。大体毎年この時期に風邪をひくか,ノロウィルスに犯されたりしています。気が緩むとこうなります。

 仕事が忙しいときでも夜遅くに単調な作業やある意味待機のような状態もあるわけで,そんなときには音楽を。昔は特定の音楽しか聴きませんでしたが,ここ2年ほどは60年代から歴史を調べるようにロックならなんでも聴きあさりました。別に,クラシックでもジャズでもよかったんですが,比較的身近なジャンルを選びました。クラシックとジャズは誰か教えてください。

 仕事をしているときはインストゥルメンタル重視な方が望ましいこともあり,プログレッシブロックにはまりました。プログレは,簡単にまとめると70年頃に隆盛した前衛的あるいは先進的・実験的な音楽ということになりますが,なかなか多種多様なのです。とりあえず最も有名なのはKing Crimson とPink Floydでしょう。今回は定番なのでいまさら書くことでもないですが,King Crimsonをご紹介。メンバーチェンジを繰り返しており,69年から 72 年の第2期までは、フリー・ジャズの影響を強く受けており,73 年以降の第3期は、メタリックで現代的なサウンドに変化。現在は第6期として活動中。

d0049137_2136722.jpg69 年発表の第一作「In The Court Of The Crimson King」。プログレッシブ・ロックのはじまりといえる作品の一つ。オープニングの「21st Century Schizoid Man/Mirrors」はあまりにも有名。狂ったようにうねるロバート・フリップのギター、そのギターに絡むサックス、緩急のついたリズム・・・特筆すべきところは多数。それとは対照的に重厚なシンフォニーにのせた「Epitaph」等,ジャズ・クラシックを取り込んだ衝撃的な作品です。

d0049137_21362394.jpg第3期の幕開けとなる73 年発表の「Lark's Tongues In Aspic」。邦題は「太陽と戦慄」。コジコジっぽいと思ったのは私だけでしょうか。タイトル曲はpart1と2があり,パーカッションの嵐,無機質なギター,変則的なドラム,緊張感に溢れたドラマチックな展開等・・・とにかく異常なかっこよさと完成度を誇っています。個人的にプログレの中で最も好きなアルバム。でもこれをいいと思うまで半年くらいかかりました。というのもプログレの特徴ですが,なにをやりたいのかよくわからん実験的なパートがあるためです。なので,これ以外の叙情的な曲もまた良いのでこちらから聴いたほうがよいです。「Easy Money」は昨年?オダギリ・ジョーが出てる車のCMでも使われていました。とにかく聴けば聴くほどその完成度の高さに驚くとともに,そのかっこよさにやみつきになるそんな一枚です。

d0049137_21363039.jpg74 年発表の第3期最後の作品「Red」。「Lark's Tongues In Aspic」が非常に実験的で難解な作品なのに対して,こちらは集大成とも言える完成度で,比較的聴きやすい作品です。タイトル曲「Red」はバンドとしての臨界点そのものを表現したような緊張感が漂っており,終曲「Starless」は,燃え尽きる直前の輝きとせつなさを感じさせます。「21st Century Schizoid Man/Mirrors」がプログレの始まりとすると,「Starless」はプログレの終幕のような曲です。

 基本的に第3期まではどれを買っても問題ないかと思いますが,上記3枚はマストでしょう。通常のロック・バンドとは次元が異なることが確認できるはずです。古典的な名盤ですが,今聞いても古臭さはないので聴いたことない方はぜひ。

by beam-column-joint | 2009-01-07 22:46 | music  

孟嘗君

 先日ここ2年ほどのマンガをざっと並べましたが,以前に比べると量は減りました。その分本やら音楽やらに投資する分が増えたということです。どちらについてもそうですが,昔に比べると雑食化しました。なんでも読みますしなんでも聴きます。それが2年ほど溜まっているわけなので,少しずつアウトプットしていこうかなということです。
d0049137_1643527.jpg 日本の歴史ものに少し飽きたころに宮城谷昌光氏の古代中国史にはまりました。氏の作品ほぼ全て読みましたが,これが一番読みやすくエンターテインメント性が高い作品です。
 孟嘗君(もうしょうくん)は本名を田文と言い,中国の戦国時代に斉・魏・秦の宰相となった人。鶏鳴狗盗や,食客を数千人抱えていたこと等が有名ですが,本書では半分以上が田文の養父である風洪,後の白圭(はくけい)の物語です。はっきり言って白圭の方が魅力的に描かれています。彼はもともとは遊侠の徒ですが,後に大商人となり,その莫大な財産を洪水に苦しむ人々のために堤防を築いたりします。彼の人生観は以下の感動的な場面に良く表れています。(涙出まくり。ちなみに文は孟嘗君のこと。)
「文どの、人生はたやすいな」
「そうでしょうか」
「そうよ‥‥‥。人を助ければ、自分が助かる。それだけのことだ。わしは文どのを助けたおかげで、こういう生き方ができた。礼をいわねばならぬ」
「文こそ、父上に、その数十倍の礼を申さねばなりません」
「いや、そうではない。助けてくれた人に礼をいうより、助けてあげた人に礼をいうものだ。文どのにいいたかったのは、それよ」

 要するに彼は与えることが重要だと説いているわけですね。孟嘗君も多く食客を養っているわけですが,どちらかといえばこれはGive and Takeなわけで,白圭は見返りを求めているわけではないというところに違いがあります。

d0049137_17133047.jpg これはあくまで小説ですが,このような話は,自己啓発的な本にも出てきます。ぱっと思い浮かんだところでは昨年流行った勝間和代氏の『効率が10倍アップする新・知的生産術―自分をグーグル化する方法』。正直あまりこの人の印象はよくなかったのですが,正月にNHKの討論番組見て話が非常にわかりやすいので少し好感度が上がりました。氏は財産を情報と捉えているので,情報を得たければまず自分から情報を発信すべしということをひとつ言っているわけです。自己啓発ものはそのまま真に受けないように読みますが,これは孟嘗君を読んだこともあり,その通りかと思いました。なので少し落ち着いたらこのブログも更新しないとなーと思ったわけです。

 話が少しそれましたが,単純に小説としても面白い孟嘗君。少し前の作品ですが,色々な読み方ができるのでおすすめです。

by beam-column-joint | 2009-01-04 16:50 | books