松本次郎

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 松本次郎にはまってます。まだ知名度は相当低いと思いますが、現在IKKIで連載中のフリージアが一番有名なところかと思います。これを先日古本屋で1巻と2巻を200円で購入したら予想外に面白く翌日には6巻
                     まで新書で購入してしまいました。

出版社 / 著者からの内容紹介:戦時下の日本で生まれた「敵討ち法」に基づき、敵討ち執行代理人となった叶ヒロシ。己を“弱者”と自覚することで、危険を察知する能力を身に付けた青年が、いま犯罪被害者に代わって“復讐”を果たす・・・

ってことでアクションもので、しかもすごいかっこいいんですが、アクションシーンよりも登場人物の心理を描く割合の方が高いように思います。

 この漫画には主人公をはじめとして狂った奴とかへんな奴しか出てきません。だから、変な奴らが現実と違った世界で繰り広げるバイオレンスものという捉え方もできるのです。そう捉えた場合、必ずしも完成度の高い漫画ではないという評価もあると思います。

 しかし作者が表現したいのは、ちょっとずれている人間が世間とどう折り合いをつけて生きていくのかってことだと個人的には思います。1巻では頭がおかしいとしか思えない主人公が6巻ではこんな台詞をはきます。
『僕は他人の望む事をしたつもりなのに・・・一度もうまくいかないんだ・・・
                                ・・・だから、不安なんだ。』

 つまり暴力にあふれた漫画の舞台は現代の日本そのものであって、この主人公もそれほど現代の日本で生きてる若者とそんなに変わらないってことじゃないかと思います。暴力やエロティックなシーンはこのようなテーマをわかりやすくするためのものと思われます。自分も不器用な人間なのでこういったテーマに引き込まれました。作者もHP見たら、ちょっと変わっているが故に世間から排除されるような経験をしてて、それが出ている感じです。

 長くなりましたけどエンターテインメントとしても楽しめます。ぞくぞくします。登場人物も全員キャラがたってるし、その成長とか変化とかが見ていておもしろいです。

 他には未開の惑星ってのを読んだんですが、これも近いテーマだと思います。全2巻でうまくまとまっていて最後はグスッてしてしまいました。どっちもおすすめでございます。

 ちなみに作者のHPもなかなか面白かったです。→こちら

by beam-column-joint | 2005-10-09 21:05 | manga  

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