20120320

もう一年がたったので3.11当日のことを書いておこうと思う。
特に他の人と異なる境遇にいたわけではないが日記なので。

皮肉なことに3.11当日は客先で地震の研修を受けていた。
ちょうど表面波の影響で関東地方は揺れやすいとか
そんな話を聴いた後でえらい揺れ始めた。
中には倒れる人もあって騒然としたのは覚えている。

しかし自分はそれどころではなかった。
尿意がすごかったのである。
当時なにかの薬を飲んでいたのだがその副作用で,
午後の研修が始まった直後から色々なポーズで気を紛らわしていた。
それもピークになりかけたころ揺れが襲ったのである。
でかい!と立ち上がって一瞬尿意を忘れかけたのだが,
これはチャンスと思いトイレにかけこんだ。
しかし尿を出している時に段々と冷静を取り戻したのか
おかしいことに気づいた。

地震の継続時間である。
いや体験した人は皆感じると思うが,
いくらなんでも長すぎる。
これだけ尿を出している中まだゆれている。
尿意のせいで感覚がおかしいのかと
思ったが,とりあえずすっきりして部屋に戻った。
戻ったころには研修も中止になり,ぼちぼちと情報を集め始めていた。

そして客先の知り合いが駆け込んできて宮城県沖M7.9という
情報を告げたのである。彼は私と違い生粋の地震屋である。
たぶん彼も違和感は感じていたのであろうが,まずはその情報を伝達していた。

しかし,どう考えてもおかしい。
宮城県沖であそこまで揺れるのかというのがひとつ。
1978を体験していないので断定はできないが距離の割りに揺れすぎではないか。
もうひとつは継続時間。規模の割には長すぎる。

疑問に思いつつも外に出て帰ろうかと思ったら最大余震がきた。
ここでもやはり同じ疑問が出たが,電車も止まっているので
会社に向けて歩き始めた。幸い途中でタクシーを拾って
その中でMが大きくなっていることと,津波の映像を見てはじめてわかったのである。

ああ全部割れたんだなと。

地震を仕事にしている人間でもこの様である。
それほどM9という発想,プレートが全部割れるという発想は出てこないのである。
無論海外では事例はある。それでも過去に起きたことのない事例には
考えが及ばないのである。当然これは反省すべき点だ。

しかしテレビでなぜ規模の速報が出せなかったとか色々気象庁に
文句を垂れるレポーターにはうんざりする。
自然には勝てないことをもう少し真摯にうけとめるべきではないか。

予測できないことはある。その前提で防災を考えるべきである。

by beam-column-joint | 2012-03-20 13:54 | diary  

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